「日本ラグビー」のために走り続けてきた男が再び日本代表として勝利に向けて始動する。2日、都内で行われたスコットランド戦記者発表会にSH田中史朗(パナソニック)が登場した。発表会終了後に代表にたいする想いを訊いた。
「日本代表で走れるために常にフィットネスはやってきた」
――ジョセフ(ヘッドコーチ)とはどんな話をしましたか
田中 何試合出られるのか、と聞かれたので「全試合出たい」と答えました。最終戦の日にハイランダーズが南アフリカへ行く日なので、もし戻れるのであれば戻ってきてほしいと言われていましたが、(代表戦)全戦出たいと思っています。ただ、それは監督の判断にはなりますが。
―― 久しぶりの代表戦です。
田中 楽しみですね。自分がスーパーラグビーでどこまでレベルアップしているのか、長い時間試合に出ることでわかってくると思うので。
―― HCが代行というカタチでの代表戦になります。
田中 僕はあくまでもパイプ役で。ただ堀江とか、マーク・ハメット(HC代行)としっかりコミュニケーションとっている人間もいるので、そういう選手が言えない部分を話したい。
―― ジョセフとは向こうでジャパンの話をすることはあるのですか?
田中 まあ、はい。話は少ししましたね。彼も、完璧な人間ではないので、基本はハイランダーズのことを常に考えていますね。
―― 日本代表の招集が来たのはいつぐらいでしょうか。
田中 最近だったと思います。
―― 招集や代表選手のスケジューリングについて
田中 (それについて)選手同士で話をします。個人のことよりは、日本のラグビーがどれだけ良くなるかということを考えていかなければならないので。世界では、選手が考えることは少ないですけど。それを協会がしっかりしているので。
―― スーパーラグビーでの出場時間が少ないのでは
田中 短いです。ジェイミーに詰めています(笑)。パフォーマンスは(試合に)出ている時は悪くないかなと思っていますけど。目の前にアーロン(スミス)がいるので少しでも近づけるように。向こうでは、日本代表で走れるために常にフィットネスはやっています。